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フランス料理界最高峰の称号「M.O.F.」をジョエル・ロブション エグゼクティブシェフ 関谷 健一朗が料理部門で受章

2023.6.21

フランス料理界最高峰の称号「M.O.F.」をジョエル・ロブション エグゼクティブシェフ 関谷 健一朗が料理部門で受章

ガストロノミー“ジョエル・ロブション”のエグゼクティブシェフ(総料理長)関谷 健一朗が、2023年6月20日(現地時間)にフランスのソルボンヌ大学で開催された『フランス国家最優秀職人章 (M.O.F.  Meilleur Ouvrier de France)』の授章式に参加し、『M.O.F.』を正式に受章しました。

関谷 健一朗は99年の歴史ある『M.O.F.』 の料理部門の中で、フランス人以外では史上初の受章となり、メダルと受章者のみが着用を許されるトリコロールの襟のついたコックコートを身に着けました。

また『M.O.F』料理部門の代表者として、檀上で受章への感謝を述べました。

授章式が行われたソルボンヌ大学の講堂に集うM.O.F.受章者や関係者

日本人の料理部門M.O.F.受章者として、檀上で紹介され、受章への感謝を述べる

ジョエル・ロブション エグゼクティブシェフ関谷 健一朗のコメント

今回、フランスの国家最優秀職人章という名誉ある章を頂けたことを、大変嬉しく思っております。
今まで20年近く料理人として歩んできました。少しずつの積み重ねが、今回の受章に繋がったと思っています。

また、このような章が頂けたのは決して私ひとりの力ではなく、サポートして下さいました多くの方々のお力添えあってのことです。
ここまで支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

また、日本人である私をフランス文化のいち担い手として認めて下さったこの国の方々にも、心から感謝致します。次の世代へと受け継がれていくのはその技術、知識、情熱、そして職人としての誇りだと思っています。この栄誉ある章を頂けたことをより一層の励みとし、私もそれらをしっかりと継承し、フランス料理の更なる発展のために努力したいと思っております。

料理部門のM.O.F.を受章した8名 ※関谷右から三番目

≪関谷 健一朗 M.O.F.受章までの道のり≫

最初の挑戦として、師として仰ぐジョエル・ロブション氏も優勝した歴史と権威ある技術と味を競うコンクール「 <ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール」に臨みました。ロブション氏には「やるなら必ず勝て」と叱咤激励を受けて挑み、2018年11月に優勝を掴み世界一の称号を手にしました。師の背中を追い、次の目標にしたのは『M.O.F.』でした。

『M.O.F.』を志したのは、ジョエル・ロブション氏が生涯を賭けて追求した「愛を以って料理を作る」という哲学とフランス料理の卓越した技術を、直に教えを受けた自分の手で継承していきたいと切に思ったことに起因します。極めて審査が厳格で難易度が高く、その称号を持てば、フランス文化のもっとも優れた継承者にふさわしい、高度な技術をもつ職人とされる『M.O.F.』は関谷の追い求める姿、そのものでした。

『M.O.F.』(Meilleur Ouvrier de France 国家最優秀職人章)は、3、4年毎に行なわれ、出場者は長い月日をかけて審査に挑みます。最初の書類審査では、「フランスで5年以上働き、過去に著名なタイトルを持っており、尚且つ、フランス人の後見人がついている」という条件に加え、「応募者が働いている店のシェフなど、指導者の推薦状」が必要となります。

関谷は2022年初めに応募し、書類選考後、同年4月にパリにて一次審査として筆記と実技、9月に同じくパリにて、二次審査の実技を経て11月16日、17日ついにグルノーブルでの最終審査の実技に辿り着きました。500名以上の応募者から今年
料理部門で『M.O.F.』の称号を得たのはわずか8名でした。

左:エリック・ブシュノワール氏 
右:ジョエル・ロブション氏

*エリック・ブシュノワール氏・・・1985年からロブション氏のチームに加わったM.O.F.シェフ

左:関谷 健一朗
右:エリック・ブシュノワール氏 

Eric Bouchenoire(エリック・ブシュノワール)氏からのコメント

Ken(関谷 健一朗)、M.O.F. 受章、本当におめでとう!18年前、 Kenとラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション サンジェルマンで出会ってから、今日までパリ、そして東京で同じチームの一員として、共に歩んできました。M.O.F.の料理部門は人間性と料理人としての資質を問われるタイトルです。Kenはそれに相応しい人物であるということ、そして、「決して諦めない」という精神をロブション氏より受け継ぎ、それを全うしたことがM.O.F.を受章した理由だと思っています。 M.O.F.シェフは若い料理人に技術を発信し、継承する役割があります。M.O.F.の象徴でもあるトリコロール襟のコックコートを着る覚悟を持って、これまでと変わらず常に謙虚にタイトルに見合った活躍をすることを願っています。

関谷 健一朗 プロフィール

1979年千葉県生まれ。
専門学校卒業後、ホテルでの経験を経て、2002年に渡仏。
2006年よりパリにあるラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションに勤務。
弱冠26歳の若さでロブション氏の推挙によりスーシェフに抜擢される。
2010年、東京・六本木のラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションのシェフ着任。
2018年11月 「第52回 <ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール インターナショナル(パリ)」にて、日本人シェフ34年ぶりの優勝を果たす。
2021年11月 ガストロノミー“ジョエル・ロブション”のエグゼクティブシェフ(総料理長)に就任。
2023年6月 日本人初 料理部門 M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)受章。

≪Meilleur Ouvrier de France フランス国家最優秀職人章とは≫  ※略称「M.O.F.」

フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に与えられるフランス国家の称号で、1924年に開催されて以来つづく歴史あるコンクール。
特に食の世界における『M.O.F.』は、フランス料理界最高峰の栄誉として知られており、料理、製菓、パンなどの職種があります。受章に求められるものは単に優れた技術力だけではなく、伝統への敬意に加えて、技術を習得した上での高い革新性、美意識も考慮され、さらに限られた時間と素材から創作する的確性も判断基準となります。
コンクールに合格し、 『M.O.F.』の称号を得た者だけが、名誉あるトリコロールカラー襟のコックコートを着用することを許されます。料理部門の『M.O.F.』には、ジョエル・ロブション氏など世界的に著名なシェフ達が名を連ねています。

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